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【映画】特集上映「 戦後日本ドキュメンタリー映画再考 」国立映画アーカイブにて1/21より開催!

2020 年は、太平洋戦争の終戦から 75 年目になります。その節目に開催される「 戦後日本ドキュメンタリー映画再考 」は、1950 年代から 2000 年前後 までに製作されたドキュメンタリー映画を通じて、主題的に、あるいは手法的に特色を発揮した“映画作家”たちの足跡を追いながら、20 世紀後半の日本の 横顔を見つめ、改めて「戦後」の意味を問いかける企画です。

第二次大戦後、日本の社会が急激な変化を遂げていくなかで、ドキュメンタリー映画作家たちは、それぞれの環境や条件下で、独自の問題意識と独創的 な手法をもって時代のさまざまな側面をフィルムに収めました。本特集では、旧来の「文化映画」から距離を置いた斬新なスタイルで、戦後ドキュメンタリーを 導く存在となった羽仁進の『動物園日記』、大量生産の食品に頼ることを拒んで自給農場を運営する「たまごの会」の暮らしを記録した松川八洲雄の『不 安な質問』、戦争の記憶がいまだ残る山形県の村に長期滞在しながら “農”の本来の姿を探求した小川紳介の『ニッポン国古屋敷村』など、多才な映像 の作り手たちの 54 作品に、高度経済成長の柱となったダムの建設を壮大なパースペクティブで記録したダム建設記録映画を加え、計 66 作品(42 プロ グラム)を上映します。

本特集の見どころ

● ドキュメンタリーの映画作家たちに注目

すでに高い評価を得ている作家だけでなく、再発見に値する重要作を生み出した比較的知られざる作 家たち(大内田圭弥、長野千秋、黒田輝彦、岡田道仁、倉岡明子・山邨信貴、福田克彦など)にも注目し、それぞれの眼差しで切り取られた「戦後」の姿が発見 できるでしょう。

●ダム建設記録映画を見る

戦後ドキュメンタリー映画において極めて太い流れを作ったのが、ほぼ匿名で仕事をした映画人の手から生まれた産業 PR 映画です。なかでも、ダイナマイト発破や山中に巨大な穴を開ける工事、大量のコンクリート打ち込みなど、人間と自然との闘いを描いたダム建設記録 映画のスペクタクル性は、観る者を圧倒する魅力があります。

● 「民族誌映画」 にも注目

1960~70 年代に立ち上がった新世代のドキュメンタリー作家たち(姫田忠義、北村皆雄、岡田一男など)は、高度 成長のなかで伝統的な習俗や文化が失われてゆくことに抗して、北海道のアイヌ民族や沖縄の伝統儀礼などの撮影に取り組み、ドキュメンタリーのひとつ の潮流を形成しました。成長と繁栄の裏面に着目した彼らの映画から産業 PR 映画とは異なる「戦後」の姿が見えてくるでしょう。

● 女性監督たちの活躍

撮影所のフィクション映画に比べ、この分野では女性監督たち(羽田澄子、時枝俊江、中村麟子、藤原智子など)が戦 後早くから作品を発表しました。映画作家として最前線で活躍し、女性監督の道を切り拓いた先駆者たちの作品は、本特集の見逃せない見どころです。

イベント情報

戦後日本ドキュメンタリー映画再考 /Rethinking Postwar Japanese Documentary Films
会期:2020年1月21日(火)-3月8日(日) *月曜休館
会場:国立映画アーカイブ 長瀬記念ホール OZU(2 階) 定員:308 名(各回入替制・全席自由席)
料金:一般 520 円/高校・大学生・シニア 310 円/小・中学生 100 円/障害者(付添者は原則 1 名まで)、国立映画アーカイブのキャンパスメンバーズは無料 前売券:1 月 7 日(火)10 時より、チケットぴあにて全上映回の前売券(全席自由席・各 150 席分)を販売。[P コード:550-735] ※購入方法や発券手数料等の詳細はホームページかプログラムをご確認ください。
お問い合わせ:03-5777-8600(ハローダイヤル)
ホームページ:https://www.nfaj.go.jp/exhibition/documentary201912/