【映画】全米が胸を震わせた衝撃の〈実話〉を描き、希望に満ち溢れた作品に昇華させた 映画『 ある少年の告白 』

4月19日(金)全国ロードショー『 ある少年の告白 』。本作品の原作は2016年に発表され、NYタイムズ紙によるベストセラーに選ばれるなど、全米で大きな反響を呼んだ衝撃の〈実話〉です。何故人は愛する家族にすら変わることを望んでしまうのか、何故幸せを願うほどにすれ違ってしまうのか。怒り、悲しみ、絶望…その先に一筋の眩い希望を齎す告白。希望が胸を震わせた胸を打つ圧倒的な人間ドラマをご紹介します。

僕は僕でしかいられないー。

アメリカの田舎町。信仰深い牧師の父と母を両親にもち、何不自由なく育ったジャレッド。煌めくような青春を送るなか、思いがけない出来事をきっかけに、自分は男性が好きであることに気づきます。意を決して両親にその事実を告げますが、息子の言葉を受け止めきれない父と母は困惑し、両親が勧めたのは同性愛を“治療する”という矯正セラピーの参加でした。「治療内容はすべて内密にすること」細かな禁止事項が読み上げられ、そのプログラムのなようは驚くべきものでした。自らを偽って生きることを強いる施設に疑問と憤りを感じた彼は、遂にある行動を起こします。

危険すぎるセラピーの実態

(C)2018 UNERASED FILM, INC.

本作品は、原作者であるガラルド・コンリーが実際に体験し、回顧録として実態を告白した「矯正治療(コンバージョン・セラピー)」の出来事をベースしています。強制的に性的指向やジェンダー・アイデンティティを変更させようとする科学的根拠のないこの治療は、鬱や深刻なトラウマをもたらすだけでなく、自殺などの自己破壊行動を引き起こすと可能性が高いと指摘されています。2014年、17歳のトランスジェンダーが自ら命を絶った事件をきっかけとし、翌年、当時の大統領オバマ氏が矯正治療を止めるように呼びかける声明を発表。有害性のあるこの行為からLGBTQの若者を守るため、現在までに14州とワシントンD.C.で禁じる法律が成立しました。しかし、米国では規制は進んでいるものの、未だに36州はこれを禁じてはおらず、これまでに約70万人が経験、そのうち約35万人が未成年のうちに受けたといわれています。

若手実力派俳優はもちろん、脇を固める俳優陣にも注目してみて☆

(C)2018 UNERASED FILM, INC.

ジャレッドを演じるのは、本作で初主演を飾るルーカス・ヘッジズ。『マンチェスター・バイ・ザ・シー』では弱冠20歳にしてオスカー候補となり脚光を浴びました。本作では、葛藤を抱えながらも信念を貫こうともがく主人公を熱演、ゴールデングローブ賞にノミネートされました。さらには両親役には二コール・キッドマン、ラッセル・クロウらベテラン俳優陣が出演。また、奇才グザヴィエ・ドラン、本作へ楽曲提供もした注目のシンガーソングライターのトロイ・シヴァン、ロックバンド“レッチリ”のフリーら個性的な面々が脇を固めています。メガホンを取ったのは、俳優としても活躍するジョエル・エドガートン。監督としては『ザ・ギフト』(15)以来2作目の長編作で、本作では監督、脚本、製作、出演とマルチな才能を発揮しています。

映画情報

『ある少年の告白』

監督・脚本・出演:ジョエル・エドガートン
原作:ガラルド・コンリー
出演:ルーカス・ヘッジズ、ニコール・キッドマン、ラッセル・クロウ、グザヴィエ・ドラン、トロイ・シヴァン
配給:ビターズ・エンド、パルコ
HP:http://www.boy-erased.jp/