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【 アートの楽しみかた 】 -アートのかけ算 vol.2- 美術展『トルコ至宝展』× 映画『チューリップ・フィーバー』

【 アートの楽しみかた 】は、何気ない日常の瞬間からアートを感じたり、当たり前の生活からカルチャーを発見したり…そんな嬉しさが込み上げるトキメキを記録していく不定期コラムです。“好き”と“好き”を繋げることで新たな視野を広げ、温故知新の精神で過去から未来へと結んで、自分をアップデートしていく力になれたら幸いです。

第二回目は…現在、国立新美術館にて開催されている『トルコ至宝展 チューリップの宮殿 トプカプの美』から、チューリップの歴史に焦点を当てて掘り下げたいと思います。

チューリップの文様があしらわれた様々な至宝

【レポート】『 トルコ至宝展 チューリップの宮殿 トプカプの美 』

まきたそ

上記にて、美術展『トルコ至宝展 チューリップの宮殿 トプカプの美』の
レポート記事を執筆したのでご一読ください☆
めんどくさいとかそんなんじゃないんだからね(汗)

さて、さて、美麗な至宝の数々に心躍る本展覧会ですが、その中でも注目して欲しいのはチューリップ!!!

レポートでも記載していますが…チューリップはトルコ語で「ラ一レ(lâle)」。
オスマン・トルコ語の表記に使用されていたアラビア文字で、ラ一レの綴りの文字配列を変えると、イスラム教の神のアッラーという言葉になり、さらにはアラビア文字で表記されたラ一レを語末から読むとトルコ国旗のシンボルでもある三日月(ヒラール)という言葉に変わることから、国家の繁栄を祈念するべくチューリップの文様があしらわれた様々な至宝が生み出されました。

そんなチューリップは、オスマン帝国領内に自生する生花でしたが、15世紀頃から園芸種の栽培が盛んになり、16世紀になると、織物、陶器、タイル、その他の工芸品などを装飾するモチーフとして流行したのだそう。
さらに、18世紀にはチューリップの栽培と品種改良に多大な情熱が注がれ、1716年〜1730年間には「チューリップ時代」と呼ばれるほどの一時代が築かれました。

チューリップの歴史を紐解いていこう!

チューリップの歴史を紐解いていくと、面白いこと、面白いこと…
16世紀西ヨーロッパにチューリップが伝わるキッカケを生み出したのは、オスマン帝国第20代皇帝のスレイマン2世のもとに派遣されていた、オランダ大使のウシェー・ギスレイン・テ・ブスベクです。ブスベクは、友人で植物学者のカロルス・クルシウスに、様々な品種のチューリップの球根を贈りました。

そんなチューリップは他の植物にはない鮮烈な色味あふれる花弁をもち、16世紀ヨーロッパにおいて知られていたどの花とも異なる存在だったのだそう。

チューリップは貴族などの上流階級でのみ鑑賞され、稀有な品種であるほどチューリップには高値が付き、珍しい品種を持つことが富の象徴として認知され、一種のステータスのシンボルとなっていきました。
イギリスやドイツの上流階級社会では、「チューリップを収集していない家は趣味が悪い」とまで言われたんだとか。→チューリップでそんな判断を下されていたなんて…今では考えられませんよね(苦笑)。

チューリップ・バブル

チューリップが西ヨーロッパに伝わった頃は、独立を果たしたオランダ“黄金時代”の幕開けと重なり、オランダがチューリップ生産の中心を担います。

王族や貴族といった金持ちの間だけで取引されてる頃は良かったのですが…次第に庶民たちも関心を寄せるようになり、品種改良が比較的簡単にできることを知り、取引にも参入してくるようになっていきました。
ヨーロッパ全土でチューリップの改良ブームが起き、チューリップは誰もが欲しがる贅沢品となっていき、その品種もとても豊富となっていきます。しかし、この改良ブームがオランダにとんでもない経済事件を引き起こすキッカケとなってしまうのです!

稀有な品種の球根で大きなお家が購入できる…その結果、国中には成金が溢れかえり、ついにバブルが弾けてしまいます!チューリップの価格が暴落してしまい、まったく買い手が見つからない状況に陥り、多くの破産者を生み出してしまいました。

1637年、オランダ政府はチューリップの取引を規制しましたが、時既に遅し…この『チューリップ・バブル』は世界で初めて起きた経済事件で、近世ヨーロッパの三大バブルの一つとして数えられています。

【映画】絵画から抜け出してきたような登場人物が織りなす禁断の愛の事件「チューリップ・フィーバー」

まきたそ

そんな『チューリップ・バブル』がイメージしずらい方には…
こちらの映画作品がオススメなので鑑賞してみてください☆
当時のオランダでは“チューリップ”の他にも“絵画”が大ブームでした!
本作品では生き生きと描かれているドラマティックな時代を背景に、
絵画から抜け出したような登場人物が物語を紡ぎ出しています。

チューリップの長い旅路

16世紀にトルコのオスマン帝国からオランダに伝えられたチューリップは、チューリップ・フィーバーというバブルを巻き起こし、原産地のトルコに逆輸入されます。1716年~1730年間のアフメト3世の時代には、「チューリップ時代」と呼ばれ、王様と宰相がチューリップの美しさを競い合い、チューリップ園内で宴会を開催するほど、トルコでチューリップが大人気となりました!

今回、春の花として親しまれているチューリップから、その歴史に焦点を当てながら経済を捉えてみました。
知識が広がっていくことの楽しさや、本物を知ることの大切さを学びながら、1つのジャンルだけに拘らず、偏らず…興味が新たな視野を広げていくことで、知識になり、教養になり、自分を豊かにしていくことに繋がっていくと思います。

次回の【アートのかけ算】はどんなネタにしようかな⁇
嬉しさのトキメキを共有できるように努めます。
お楽しみに〜!!!