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【アートコラム】もっと、知る識る! 魅惑のラファエル前派 vol.2

前回は、ラファエル前派とは一体どんな画家たちなのか?ということをご紹介しました。

「芸術は自然に忠実であるべきだ」という想いのもと絵を描いていた、ラファエル前派。
その特徴は、とても細かな部分まで丁寧に、そして色鮮やかに描かれている点にあります。

今回は、細部まで描きこまれた2つの作品をご紹介します。

絵の細部までじっくり見たい一枚

ウィリアム・ホルマン・ハント 『シャーロットの女』 1886-1905
(Photo by ヴァーチャル絵画館)

たくさんの色彩が目に入る作品です。
よく見ると、たくさんの細い線が中央に描かれた女性の周りを囲んでいます。

この作品の主人公であるシャーロットの女は、塔の中で織物をする女性。
『窓から外の世界を直接覗いてはいけない』という約束事をやぶってしまい、呪いにかけられてしまった場面です。

シャーロットの女を丸く囲う、足元にある柵のようなもの。これは、彼女が織っていた大きなタペストリーを支えている支柱です。
呪いにより、彼女が織ったタペストリーは、どんどん糸がほどけています。

周りに転がる毛糸玉は、水色やピンク色など、様々な色で描かれているだけでなく、糸一本一本が細やかに描かれています。

また、シャーロットの女が居る部屋は、壁紙の装飾にも、何か意味が隠れていそうな柄がたくさん施されています。
明るく晴れ渡った外の景色と薄暗い屋内の様子とのギャップに見応えがあります。

まるで写真のように見える一枚

ジョン・エヴァレット・ミレイ『 連隊の子供 』1854年 – 1855年
(Photo by ヴァーチャル絵画館)

本物の写真と見間違うほどのリアルさが感じられる作品です。

眠る少女の頬の赤さや、血色の良い裸足は、写真のように温度を感じられます。
背景の壁は石の硬くて冷たい質感を、観ている私たちに感じさせてくれます。

ジョン・エヴァレット・ミレイが手がけた『連隊の子供』の主題は反戦です。
幼い少女の手には包帯が巻かれており、軍服を体にかけて眠っている姿から、なんだかちょっと切ない気持ちになりますね。
作品を通して、ミレイの戦争への気持ちが伝わってきます。

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今回は、色の鮮やかさや、細かな部分が特に繊細に表現された2作品をご紹介しました。
この他にも、たくさんの作品が美しい色彩で描かれているので、チェックしてみてくださいね!

アイキャッチ:Photo by Unsplash Akshay Chauhan on Unsplash