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「 MOTアニュアル 2019 Echo after Echo:仮の声、新しい影」レポート

MOTアニュアル

現在、東京都現代美術館にて開催中の日本の若手作家を中心に紹介するグループ展「 MOTアニュアル 」。15回目を迎える本展覧会には、THE COPY TRAVELERS(加納俊輔、迫鉄平、上田良)、PUGMENT、三宅砂織、吉増剛造プロジェクト|KOMAKUS + 鈴木余位、鈴木ヒラクの5組が参加します。ぜひ、世代を超えて「つくる」ことの根本的な意味を迫る本展覧会をご紹介します。

MOTアニュアル 新しい影を作るようなその営み

MOTアニュアル
現代の表現の一側面を切り取り、問いかけや議論の始まりを引き出すグループ展、MOTアニュアル 。15 回目を迎える本展覧会では、イメージ、言語、歴史、素材など、すでにある世界と交感しつつ表現を紡ぐ作家たちとともに、「なぜ人は作るのか」という根源的な問いに向き合います。
コピー、ダビング、コラージュ、トレース、サンプリング、書写―。この展覧会で作家たちが用いる技術は、世界の残響(エコー)を聴きながら、それらを増幅させることに向けられています。新しい影を作るようなその営みにより、彼らは自分ではないものや、ここにいない存在―他者―と共振し、時にその替わりとなり時に摩擦を起こしながら、多くの声が響き渡る空間を生み出していきます。手を動かすこと、作ることから、「私」という限定的な存在を乗り越えていく作家たちの実践は、膨大な情報と物質に取り巻かれた私たちの生や社会を映し出しつつ、解放のための多くの示唆を与えてくれるはずです。

解きほぐすヒントに満ちた展覧会

コピー機やスキャナ、カメラなどを用いた実験で、「複製」や「コラージュ」という手法の可能性を探るアーティスト・ユニットのTHE COPY TRAVELERS、衣服の価値や意味が人間の営みによって変容していくプロセス、ファッションと人との関係性に着目する気鋭のファッション・レーベルPUGMENT、時代を超えて人々に記憶に内在する「絵画的な像」をフォトグラムの作品で抽出する三宅砂織。そして、日本を代表する詩人・吉増剛造と、その表現活動を記録・共有する、映像作家・鈴木余位と音響チーム・KOMAKUSによる「吉増剛造プロジェクト」や、古今東西の文化や現象に隠された線の「発掘」をテーマにドローイングの可能性を拡張する鈴木ヒラク
コラージュやファッション、写真、ペインティング、詩と多彩なジャンルの作品を取り上げるほか、会期中にはファッション・ショーから音楽、朗読、ドローイングやダンスを交えた実験的なパフォーマンスを実践します。情報のネットワークの中で暮らす私たちに親しい手法を入り口に、現代の文化における創造性や、革新性とは何か、その一端を解きほぐすヒントに満ちた展覧会をお楽しみください。

展覧会情報

MOTアニュアル 2019 Echo after Echo:仮の声、新しい影
会期:2019年11月16日(土)- 2020年2月16日(日)
会場:東京都現代美術館 企画展示室 地下2階
休館日:月曜日(2020年1月13日は開館)、2019年12月28日- 2020年1月1日、1月14日
開館時間:10:00-18:00(展示室入場は閉館の30分前まで)
観覧料:一般 1,300円(1,040円)/ 大学生・専門学校生・65 歳以上 900円(720円)/ 中高生 500円(400円)/ 小学生以下無料 ※( )内は20名様以上の団体料金