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加嶋 誠『矢っ張りあンたもおんなじ男』

8月1日(水)から8月31日(金)、アートスナック 番狂せにて、加嶋 誠『矢っ張りあンたもおんなじ男』が開催中です。加嶋さんによる中高年男性を捉えた作品は、人間らしさを越えて、人間という“生き物”が生々しく表現されています。
本来、倫理観を伴った私たちといえど…作者の言葉にある通り、本能的な生き物です。
是非、単純に「生き物は見ていて面白い」という視点で、会場の展示作品を鑑賞してみてはいかがでしょうか?

 

【作者の言葉】
どうして中高年男性を描くのか。
そのことについてはこれまでいろいろな人に尋ねられてきたし自分でも常に考えてきたことだけどこれだ!とはっきりとした理由は今まで出てきたことはなくてその都度曖昧に答えて場を濁してきた感は否めない。悲しいかな。
だけど最近になって描く動機に関係することでもしかしたらこういうことかもしれないというくらいのことは頭に浮かぶようになった。 それもやっぱりはっきりとしたものではないけど。
自分の描く絵はどうにも盗撮っぽさがあってそれは自分でもわかっていて他人から「なぜもっと対象に肉薄しないのか」と言われることもあった。たしかに言われてみればそうでそもそも肉薄するという発想がなかったのはなぜだろう?
ここに展示してある絵の大半は実際に通勤電車の中や池袋・上野なんかでたまたまみかけた人たちでモデルになってくれませんか?と声をかけたことは一度もない。いつもバレないよう見ないふりをしながらコソコソと観察してて内心ではウハウハだ。体をねじったり壁に寄りかかったりズボンを上げたり靴紐むすんだりするたびにうへぇすげぇ生きてる動いてる!と嬉しくなってしまう。そりゃ生きてるし動くのも当たり前なんだけどみんなだって動物園でペンギン泳いでるの見て喜ぶでしょ?
それなのだ。恐らく、というかかなり高い確率で僕は他の動物を見るように中高年男性を見ているのだ。
肉薄しない理由もそこにあるんじゃないか? ライオンの研究をする人はフィールドワークでサバンナに降り立ってもライオンに「ハイこんにちは」と挨拶なんかしない。草むらに身を潜めて遠くからライオンが寝たり起きたり水飲んだり狩りをするのを観察する。ひたすら観察する。干渉してしまうとそれは「人間が干渉したライオンの生態」になってしまってほんとうの意味での「ライオンの生態」ではなくなってしまうから。研究には徹底した「観察」が重要なのだ。僕の絵が肉薄しない盗撮っぽい絵なのもこれに近いんじゃないだろうか?
たぶんライオンの研究者も動物園が好きな人も中高年男性を描いている僕も根っこは同じなんだと思う。 まだ確信は得られていないけれど、そこには単純に「生き物は見ていて面白い」てことがあるんじゃないのかなぁ。 平成30年7月 自室にて

 

【作家プロフィール】
加嶋 誠(カシマ マコト)
1988年 東京都生まれ セツ・モードセミナー卒 中高年男性をモチーフに絵画・イラストレーションを製作。街で見かけるどこかおかしみのある中高年男性を鉛筆・水彩・アクリル等で描く。 近年は年に一回のペースで個展を開催。2018年は8月・9月と二カ月連続で個展開催。

 

美術展情報
『矢っ張りあンたもおんなじ男』
会期:2018年8月1日(水)〜31日(金)
会場:アートスナック 番狂せ

時間:12:00〜24:00
休館日:土日祝定休
公式サイトhttps://mobile.twitter.com/snack_bankuru
会期中イベント:8月18(土) 18:30頃〜 漫画家・玉置勉強先生による投げ銭ライブ
絵の販売のほか、手ぬぐいを販売(1枚¥1500)
※要1ドリンクオーダー