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【レポート】みんなのミュシャ ミュシャからマンガへ ー 線の魔術

現在、渋谷 Bunkamura にて好評開催中の「 みんなのミュシャ ミュシャからマンガへ ー 線の魔術 」。アール・ヌーヴォーを代表する芸術家 アルフォンス・ミュシャの没後80年という節目の年に、およそ250点におよぶ作品群を大胆に公開。ミュシャは時代を超えて、現在でも多くの人や作品に影響を与えつづけています。本展をきっかけに、彼の優美で繊細な作風を、是非お楽しみください。

「線の魔術」と呼ばれるミュシャの手法

19世紀末から第一次世界大戦勃発(1914年)までの、パリが繁栄した華やかな時代や文化……アルフォンス・ミュシャは、この「ベル・エポック」と呼ばれる黄金時代のパリで、グラフィック・アーティストとして頭角を現しました。
彼が「線の画家」と呼ばれているのは、幼少期から青年にかけての素描画にみられる、流麗な描線による日常と空想世界の描写は、のちに手がけるイラストやポスターに使われたリトグラフという版画技術による印刷表現には、理想的なスタイルでした。
本展ではそんなミュシャの描線によって、彼自身がどのように物語世界のエッセンスを読者に伝えようとしたのかを考察しています。作品鑑賞をしながら熟考してみてみるのも、ひとつの楽しみかたになることでしょう。

美のパワーで啓発 ー その想いで生まれた “ミュシャ様式”

“より多くの人々が幸福になれば、社会全体も精神的に豊かになる” という考えをもつミュシャ。彼が生涯こだわりつづけたのは、特権階級のための芸術至上主義的表現ではなく、常に民衆とともに在ることでした。
イラストやポスター等の商業デザインは、理想を築くための格好のメディアです。

それまで挿絵画家として知られていたミュシャを、一躍ポスター画家として有名にしたのが《ジスモンダ(1894年) 》。(上写真・中央の劇場用ポスター)
女神と称えられた大女優 サラ・ベルナール の立ち姿が、等身大で、まるでステージから切り取ったかのような迫力で描かれているのが特徴です。当時のパリの大衆が見慣れていた宣伝ポスターとは一線を画していたといわれています。

普通の人々を美のパワーで啓発するために考案された独特の形式 “ミュシャ様式” は、エレガントな女性の姿に花などの装飾モチーフを組み合わせ、曲線や円を多用している構成です。
作画の画力を示す流麗な線、パステル調の上品な色遣い、そしてテーマを内面から表現しようとする作風は、画家が人々とコミュニケートするための言語でもありました。
ミュシャが描く作品からは、そんな細やかな配慮がされているので、自然と魅了させてしまいます。

新たな流れ ~ イラストレーションやマンガへ ~

1963年、ロンドンのヴィクトリア&アルバート博物館にて開催された回顧展を契機に再評価されたミュシャ。それは、ロンドンの若者だけではなく、アメリカの若者たちの間でも、魅力的なデコラティブ・アート (装飾美術) として受け入れられました。
なかでも顕著に表れたのが、新しい音楽として若者に支持されたロック音楽のアートワークや、コンサート、ポスターで、イギリスではイエスやホークウインド、ザ・ローリング・ストーンズのアルバム等、多くの画家やイラストレーターが競ってミュシャ風の作品を提供し、数々の傑作が生まれました。

もちろん日本の美術界にも影響を受けています。ミュシャの作品は、パリの美術学校に留学していた日本人学生によって、明治期の日本に紹介されました。
そういった新たな流れにより、ミュシャ様式の女性画が少女マンガへ、そして垣根を超えて、非常に多くのクリエーターたちに影響を与えてきました。


本展では、アルフォンス・ミュシャの作品はもちろん、彼の作風に影響を受けた著名作家の作品と、作家自身の貴重な言葉を楽しむことが可能です。ミュシャのエッセンスを感じさせる豪華なラインナップで、それぞれのコーナーだけでも存分に楽しむことができます。ボリューム満載な展覧会となっていますので、ぜひ素敵な時間をお楽しみください!

展覧会概要

  展覧会名 みんなのミュシャ ミュシャからマンガへ ー 線の魔術
    会期 開催中 ー 2019年9月29日(日)
   休館日 7月30日(火)、9月10日(火)
  開館時間 10:00 ー 18:00
       *毎週金・土曜日は21:00まで 
       *入館は各閉館時間の30分前まで
    会場 Bunkamura ザ・ミュージアム (渋谷・東急本店横)
       (東京都渋谷区道玄坂2-24-1 B1F)
 入場料(税込) 一般:1,600円/大学・高校生:1,000円/中・小学生:700円
       *団体は20名様以上。電話でのご予約をお願いいたします。
       (申込み先:Bunkamura Tel.03-3477-9111)
       *学生件をお求めの場合は、学生証のご提示をお願いいたします。(小学生は除く)
       *障害者手帳のご提示で割引料金あり。詳細は窓口でお尋ねください。
       *未就学児は入園無料。
    主催 Bunkamura、ミュシャ財団、日本テレビ放送網、BS日テレ、読売新聞社
    後援 チェコ共和国大使館、チェコセンター、チェコ政府観光局
    協賛 大成建設、光村印刷、損保ジャパン日本興亜
    協力 日本航空、日本通運、CS日テレ、ラジオ日本、TOKYO FM、文化放送、テレビ神奈川
  企画協力 NTVヨーロッパ
お問い合わせ 03-5777-8600 (ハローダイヤル)
展覧会公式HP http://www.ntv.co.jp/mucha2019/

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