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【レポート】 クリスチャン・ボルタンスキー ーLifetime

現在、国立新美術館にて開催中の「 クリスチャン・ボルタンスキー ーLifetime」。クリスチャン・ボルタンスキーは歴史や記憶、人間の存在の痕跡といったものをテーマに据え、世界中で作品を発表しているフランスを代表する現代美術作家です。50年にわたるボルタンスキーの様々な活動の全容を振り返る、日本で過去最大規模となる回顧展をご紹介します。

クリスチャン・ボルタンスキーとは?

クリスチャン・ボルタンスキーは1960年代に作品制作を開始し、1972年にドイツの国際現代美術展であるドクメンタに参加して以降、現代を代表する作家の一人として世界各地で作品を発表しています。日本国内では「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」や「瀬戸内国際芸術祭」などに参加し、日本で最も知られ、高い人気を誇る、フランス人アーティストです。本展覧会では、そんなボルタンスキーの代表作を交えながら、50年にわたる様々な試みを振り返ると同時に、「空間のアーティスト」と自負する作家自身が、国立新美術館の広大な展示スペースをいかした、展示空間を楽しめます。

作家による多彩な表現を見逃さないで!

クリスチャン・ボルタンスキーは、1960年代後半から短編フィルムなどを発表、1970年代には写真を積極的に用いて、自己や他者の記憶にまつわる作品を制作し、注目されます。1980年代では光を用いたインスタレーションで宗教的なテーマに取り組み、国際的な評価を獲得しました。会場では、写真、書籍、電球、衣服などの多様なメディアを用いて、集団や個人の記憶、そして宗教や死にまつわる様々な作品が展示されていました。初期の代表作品《咳をする男》から最新作《幽霊の廊下》まで、様々な表現方法を駆使した作品47点を一挙にご紹介していますが、「展覧会をひとつの作品のように見せる」と作家自身が語るように、一つの大きな作品として年代順に鑑賞せずに自由に鑑賞してみてください。

人間の存在の痕跡をテーマに捉えている作品

クリスチャン・ボルタンスキーによる人間の存在の痕跡といったものをテーマに据えている数々の作品。そこにはナチス占領時代が終わった直後のパリで生まれた作家自身の出生や、両親を訪ねてくる知人から強制収容所から逃れた人々の話を聞いたことなど出自に関する、数奇な境遇が関係しているからこそ、リアリティを持って心に響いてくるのかもしれません。是非、自分自身や他人の人生に想いを馳せながら、クリスチャン・ボルタンスキーの作品に触れてみてください。

写真はすべて「クリスチャン・ボルタンスキー ーLifetime」展
2019年 国立新美術館展示風景

展覧会情報

クリスチャン・ボルタンスキー ーLifetime

会期:2019年6月12日~9月2日
会場:国立新美術館 企画展示室2E
住所:東京都港区六本木7-22-2
電話番号:03-5777-8600(ハローダイヤル)
開館時間:10:00~18:00(6月の金土~20:00、7・8月の金土~21:00) ※入場は閉館の30分前まで
休館日:火
料金:一般 1600円 / 大学生 1200円 / 高校生 800円 / 中学生以下無料