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【レポート】『BENTO おべんとう展 ―食べる・集う・つながるデザイン』

7月21日(土)から10月8日(月)まで東京都美術館にて『BENTO おべんとう展 ―食べる・集う・つながるデザイン』開催されています。私たちの生活に深く根付いているお弁当には、人と人との繋がりを深めるソーシャルツールとして、昔から重要な役割を果たしてきました。本展覧会は、お弁当がもたらすコミュニケーション・デザインを捉え、その魅力を体感しながら新たな視点を得られる展示空間になっています。

自由なデザインと実用性が込められたお弁当

料理を箱に詰めた携帯できる食事のお弁当は、私たちの生活に深く根付いています。お花見や運動会などの行楽弁当から、何気なく食べているお昼ご飯まで…そんな日本のお弁当は世界の食文化の中でも注目され、「BENTO」として海外にも知られるようになりました。お弁当の歴史を見ていくと背景には様々な工夫があり、江戸時代においては宴などの場で使われた美しくユニークな形のものや、戦の時には多人数分の食料が持ち運べるだけでなく、敵の大将を討った時はその首を持ち帰られるという用途もあるものまで。当時の人々の自由なデザイン感覚や、実用性へのこだわりが感じられます。

五感で体験できる参加型作品に注目!

 

私たちが日頃慣れ親しんでいるお弁当を普段とは違う視点で捉える参加型作品。その中でも、オランダ人アーティストのマライエ・フォーゲルサングは、お弁当の「触れることや見ることができない」側面である、人と人とのつながりや記憶、その未来像などに着目しています。彼女によるインスタレーション作品『intangible bento』は、頭上から捉えると大きなお弁当箱のかたちをしており、体験者が具材になれば面白いのでは!という発想のもと制作されました。色とりどりに仕切られた各ブースの中でも、彼女のオススメだという「お米」の空間に足を踏み入れてみると、幾重にもなる白い紙カーテンで外部と遮断されており、優しいお米の香りが辺り一帯に充満しています。その他にもお弁当の中を探索するように空間を分け入り、「おべんとうの精霊」が語るストーリーに耳をかたむけ、お弁当についてよく見て、感じて、考えてみてください。

本展覧会の見どころ

出品作品を通じてお弁当の背景にある物語を汲み取ってみると、目には見えない思い出や生産者とのつながりなど、私たちの命を支える「食べること」を巡るコミュニケーションデザインが存在していることに気付かされました。
食をはじめとする日常生活において、身体を出発点に暮らしを営むことは、普段から価値が見逃されたり、時に軽んじられてしまうことがあります。しかし、本展覧会はその一歩を立ち止まらせてくれるだけでなく、地に足のついた豊かな関係性を紡ぐ生き方のヒントを教えてくれます。是非、その魅力を体感しながら新たな視点を得られる展示空間に足を運んでみてはいかがでしょうか。

美術展情報
『BENTO おべんとう展―食べる・集う・つながるデザイン』
会期:2018年7月21日(土)~10月8日(月・祝)
会場:東京都美術館 ギャラリーA・B・C

時間:9:30~17:30(入室は閉室の30分前まで)、金曜日は20:00まで
※ただし7月27日(金)、8月3日(金)、10日(金)、17日(金)、24日(金)、31日(金)はサマーナイトミュージアムのため21:00まで。
休館日:月曜日、9月18日(火)、9月25日(火)
※ただし8月13日(月)、9月17日(月・祝)、24日(月・休)、10月1日(月)、8日(月・祝)は開室。
公式サイトhttp://bento.tobikan.jp/

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