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【レポート】「 第22回岡本太郎現代芸術賞 (TARO賞)」展

現在、川崎市岡本太郎美術館で開催中の「第22回 岡本太郎現代芸術賞」展 。岡本太郎著書『今日の芸術』のサブタイトル『時代を創造する者は誰か!』をキーワードに、岡本の没後に岡本太郎記念現代芸術大賞(2006年岡本太郎現代芸術賞に改称)通称「TARO賞」が創設されました。今年で22回目をむかえた本賞では、416点もの応募作品の中から25名(組)が入選をはたし、そんな21世紀における芸術の新しい可能性を探る本展覧会をご紹介します。

現代美術作品の表現は自由!

武内カズノリ《こちふかば(ボッチ・川崎にて)》

岡本太郎著書『今日の芸術』のサブタイトル『時代を創造する者は誰か!』をキーワードに、岡本太郎記念現代芸術大賞(2006年岡本太郎現代芸術賞に改称)通称「TARO賞」が創設されました。今年で22回目をむかえ、応募総数416点から、25名(組)が入選をはたした本賞では、平面、立面、映像、パフォーマンス、インスタレーションなど、その表現の形態は多岐にわたります。作家独自の視点で現代社会を切り取ったアート作品は、鑑賞者にどのようなことを訴えかけているのでしょうか?印象に残った作品をいくつかピックアップしたいと思います。

風間天心「Funetasia」

風間天心《Funetasia》

美術家であると同時に僧侶でもある作者の風間天心さん。葬儀の在り方をエンターテイメント化しながらも拡張し、あらゆるのものを「振り返り、見つめ直し、別れを告げる」ための儀式をとして捉え直しています。「平成」という時代の葬儀としてこしらえられた豪華絢爛な祭壇は、カラフルな水引を用いて装飾されています。祭壇の建築物を模した造形物は、宗教建築ではなく神道の社殿をかたどっており、日本人にとってのハイブリッドな宗教観も象徴しています。

田島大介「無限之超大國 / Superpower of Eternal」

田島大介《無限之超大國 / Superpower of Eternal》

『混沌とした世界を描いている』という制作意図の田島大介。架空のビル群は現代社会の未来に対してゾクッとする警鐘を示唆するようにも感じられますが、同時に吸い込まれていく潔さの二面性を持ち合わせています。作者のテクニックである証券用インクと丸ペンでケント紙に描かれた作品は、病的な繊細さに目を奪われてしまいました。

藤原史江「森羅万象」

藤原史江《森羅万象》

黒いサンドペーパーに自然豊かな風景を描いている藤原史江さん。しかし、一般的な風景画と異なるところは、描かれた風景の中にあった木や石も展示されている点です。川の石で描かれた川、山の石で描かれた山、枯れた枝で描かれた木…その物質が身を粉にして世界を描かれている作品から、木が枯れて大地になるように、個の有限性と周囲との無限性は、私たちの日常と変わりません。どんなに些細なことに思えても、全ては相互に影響し合いながら、未来を形作る歴史に触れることができます。

もっと展覧会を楽しめる企画に参加してみよう!

イガわ淑恵《民主主義キョウセイマシーン》

25名(組)の表現豊かなアート作品を通して、作家独自の視点で切り取られた現代社会を考察し、様々な物事に気付きを与えてくれる本展覧会。会期中には、第22回TARO賞入選作家によるギャラリートークだけでなく、展示されている入選作品の中から来館者にお気に入り作品を投票できる「お気に入りを選ぼう!」や、作品への感想などを共有できる「お手紙プロジェクト」などが企画されています。現代アートが好きな方はもちろんですが、「ちょっと難解で…」と懸念している方にも、作家の言葉や審査員の解説も添えられているので、とても親しみやすい内容だと思います。是非、これを機に現代アートに触れてみてはいかがでしょうか?

入選者(50音順)────────────────────────────────────

Art unit HUST(遠山 伸吾、臼木 英之)/秋山 佳奈子/赤穂 進/イガわ 淑恵/井口 雄介
大槌 秀樹/岡野 茜/革命アイドル暴走ちゃん/風間 天心/梶谷 令/國久 真有/佐野 友紀
塩見 亮介/瀧川 真紀子/武内 カズノリ/田島 大介/田中 義樹/服部 正志/檜皮 一彦
藤原 史江/本堀 雄二/MA JIAHAO/宮内 裕賀/宮田 彩加/田 絢乃

出品作品 ───────────────────────────────────────

入選者による 平面、立体、映像、インスタレーション作品 他25点

審査員(50音順)────────────────────────────────────

椹木 野衣: 美術批評家/多摩美術大学教授
平野 暁臣: 空間メディアプロデューサー/岡本太郎記念館館長
北條 秀衛: 川崎市岡本太郎美術館館長
山下 裕二: 美術史家/明治学院大学教授
和多利 浩一: ワタリウム美術館キュレーター

関連イベント ─────────────────────────────────────

1)第22回TARO賞ギャラリートーク
第22回TARO賞入選作家によるギャラリートークを行ないます。
開 催 日:3/24(日)、4/7(日)、4/14(日)(予定)
開催時間:14:00~(予定)
料  金:要観覧料

2)お気に入りを選ぼう!
展示されている入選作品の中から、来館者にお気に入り作品を投票していただきます。
投票の結果は、ホームページ等で発表するとともに、上位の作家には記念品を進呈します。
日  時:2月15日(金)~3月31日(日)
場  所:ギャラリースペース
結果発表:4月2日(火)(予定)
※展示作品をご覧になるには、観覧料が必要です。

3)お手紙プロジェクト
作品への感想などを共有する「お手紙プロジェクト」。
来館者に入選作家や作品に対してメッセージを書いてもらう企画です。
日時:2月15日(金)~4月14日(日)
場所:ギャラリースペース

4)作家によるパフォーマンス

●國久真有パフォーマンス
國久真有による公開制作です。
3月30日(土)、3月31日(日)を除く会期中 10:00~

●イガわ淑恵「民主主義キョウセイマシーン」体験
作品「民主主義キョウセイマシーン」が体験できます。
会期中の土日、3月21日(木・祝) 10:00~

●風間天心パフォーマンス
平成という時代の終わりに向けて行う儀礼のパフォーマンス「平成のむすび式」
3月24日(日)、4月14日(日)16:00~

●革命アイドル暴走ちゃんパフォーマンス
革命アイドル暴走ちゃんによるライブパフォーマンスです。
4月7日(日)、14日(日) 時間未定

※予定は変更になる場合がございます。予めご了承ください。

※その他イベント、イベントの詳細につきましては、当館ホームページで随時お知らせいたします。

写真撮影・SNS等への画像掲載について ─────────────────────────
本展覧会は、会場内をご自由に撮影することができます。SNS等への発信も可能です。
会場や作品の写真がSNS等を通じてシェアされ、来館者と作家とのコミュニケーションのきっかけになればと考えています。

展覧会情報

「第22回岡本太郎現代芸術賞(TARO賞)」展

会  場:川崎市岡本太郎美術館 企画展示室
会  期:2019年2月15日(金)~ 4月14日(日)
主  催:川崎市岡本太郎美術館、公益財団法人岡本太郎記念現代芸術振興財団
開館時間:9:30~17:00(入館は16:30まで)
休 館 日:月曜日、3月22日(金)
観 覧 料:一般700(560)円、 高・大学生、65歳以上500(400)円
中学生以下は無料 ※( )内は20名以上の団体料金
※本料金で常設展もご覧いただけます。
同時開催:常設展2025年大阪万博開催決定記念
「ファンタジックTARO」展(会期:1月18日(金)~4月26日(金))

アイキャッチ:宮内裕賀《イカ生》